メートル・ド・セルヴィス杯
メートル・ド・セルヴィス杯はクープ・ジョルジュ・パプティスト(本部 パリ)の後援により、フランス料理文化センター(FFCC)の主催ではじまりました。1994年に日本初のサービスのコンクールとして開催以来、サービス技術の向上と認知活動に貢献しています。このコンクールは国内最高で、その試験問題、課題は常に世界の動きを意識しています。2003年よりサービスコンクールの世界大会の選抜を兼ねるようになり、国際レベルで評価されるコンクールになっています。
※記載されている職場は全て当時のものです
「第20回メートル・ド・セルヴィス杯」実施要項
1994 第1回
ヨーロッパでもっとも権威あるサーヴィスコンクール機関「クープ・ジョルジュ・バプティスト」の後援とノウハウを得て、日本で初めての本格的なサーヴィスマンのためのコンクールとして開催。ワイン、文化、歴史、食材、サーヴィス全般の知識を問う筆記試験、デクパージュなどの技術審査、レストラン形式で行われるテーブル審査の3段階で、サーヴィスマンとしての総合力が審査される。
優勝:高橋 久也氏 M.TAKAHASHI Hisaya
ロイヤルパークホテル
第2位:鈴木 利幸氏 ホテルメトロポリタンエドモント
第3位:佐藤 聖治氏 ドメイヌ・ド・ミクニ
1995 第2回
この年より出場参加枠を40歳未満に制限。特別審査員として1993年度メートル・ドテルMOFを受賞したパトリック・ペルーシャ氏を迎えた。
優勝:川尻 倫明氏 M.KAWAJIRI Michiakii
レストラン パリの庭
第2位:鈴木 利幸氏 ホテルメトロポリタンエドモント
第3位:矢野 智之氏 レストラン ジョルジュマルソー
1996 第3回
厳しい審査に更に論文、ワインサーヴィス、チーズの審査が追加された。最終審査ではテーブルにてほろほろ鳥のローストのデクパージュ、パイナップルのフランベなどが行われた。
優勝:矢野 智之氏 M.YANO Tomoyuki
レストラン ジョルジュ マルソー
第2位:鈴木 利幸氏 ホテルメトロポリタンエドモント
第3位:金村 正一氏 株式会社ロイヤルホテル
1997 第4回
第1回大会より3年連続準優勝の実力者、鈴木氏が優勝。第2次審査でワインと料理の相性を問う審査が取り入れられた。最終審査では仔羊のデクパージュ、りんごのフランベなどが行われた。
優勝:鈴木 利幸氏 M.SUZUKI Toshiyuki
ホテルメトロポリタンエドモント
第2位:金村 正一氏 株式会社ロイヤルホテル
第3位:伊藤 智俊氏 株式会社ロイヤルパークホテル
1998 第5回
老舗レストランより優勝者が生まれた。コンクールのメインは鴨のデクパージュ、またはシガーサーヴィスも審査される。
優勝:田村 敏郎氏 M.TAMURA Toshiro
マキシム・ド・パリ
第2位:井上 紀善氏 ブラッスリー・レカン
第3位:長井 亨氏 リーガロイヤルホテル大阪 『レストランシャンボール』
1999 第6回
ロイヤルパークホテルにて観戦ガラディナー形式で開催された。会場に審査用レストランが設置され、テーブル審査が行われた。一般客はディナーを楽しみながらコンクールを観戦するという初の試み。より多くの方への「サーヴィス」という職業の認知度向上を目指して。
優勝:井上 紀善氏 M.INOUE Kiyoshi
ブラッスリー・レカン
第2位:山本 正弘 氏 パレスホテル株式会社
第3位:高森 修氏 LR サービス
2000 第7回
前年同様に観戦ガラディナー形式で行われた。ゲスト審査員にヴァンサン・ルアール氏、フィリップ・スタンダール氏も参加。この年より審査の重要なポイントである「コミ」(サーヴィスアシスタント)を、コンクールによって選抜された学生たちがつとめることになった。
優勝:長井 亨氏 M.NAGAI Tohru
リーガロイヤルホテル大阪『レストランシャンボール』
第2位:角本 明 氏 ル・ポンドシエル株式会社
第3位:高森 修 氏 LR サービス
2001 第8回
前年に引き続き関西勢の健闘が光る大会となった。「エスペランス」のアラン・ドリュー氏、MOFのスタンダール氏ら5人のフランス人メートル・ドテルが揃って審査にあたった。
優勝:角本 明氏 M.KAKUMOTO Akira
ル・ポンドシェル株式会社
第2位:内田 淳也 氏 ル パサージュ
第3位:大貝 裕次郎氏 表参道うかい亭
2002 第9回
優勝者の高森氏がフランスで行われたクープ・ジョルジュ・バプティスト国際コンクールに日本から初参加。見事優勝し、「世界に通ずるサーヴィスマンの登竜門」とする本コンクールも更なる発展を目指す。
優勝:高森 修氏 M.TAKAMORI Osamu
LR サービス
第2位:内田 淳也 氏 ル パサージュ
第3位:五味 丈美 氏 銀座小十
2003 第10回
連続準優勝の内田淳也氏が、ついに7回目の挑戦で念願の優勝を果たした。クープ・ジョルジュバプティストのアラン・ヴィラカンパ会長最後のコンクールを飾るにふさわしい、レベルの高い大会となった。3位の田中優二氏は国際大会に出場が決まった。
優勝:内田 淳也氏 M.UCHIDA Junya
ル パサージュ
第2位:五味 丈美 氏 銀座小十
第3位:田中 優二 氏 レストラン タテル ヨシノ
2004 第11回
同年春に世界大会出場を果たした田中優二氏がさすがの実力を発揮して見事優勝。ブルゴーニュの三つ星「ラ・コート・サン・ジャック」でMOFを取得したカイウエット氏が初来日。フランク・ランギーユ氏が大会審査委員長となる。
優勝:田中 優二氏 M.TANAKA Yuji
レストラン タテル ヨシノ
第2位:佐藤 克則 氏 ホテル・リッツ
第3位:増沢 将司 氏 シャトーレストラン ジョエル・ロブション
2006 第12回
初めての地方選に92名が参加。実技審査によって選抜された31名が筆記試験、オーダーテイクなどの準決勝審査に臨んだ。ガラディナー席上でクレープフランベの最終実技を実施。前回決勝進出の野平氏が実力を発揮し優勝。
優勝:野平 聡氏 M.NOBIRA Tadashi
シャトーレストラン ジョエル・ロブション
第2位:宮崎 辰 氏 ラ トゥール
第3位:秋場 直純氏 大阪あべの辻調理師専門学校
2008 第13回
日仏150周年記念大会、見事優勝の日紫喜氏は2009年ベトナムでの世界大会出場を果たした。
優勝:日紫喜 勇氏 M.HISHIKI Isamu
オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ
第2位:秋場 直純 氏 大阪あべの辻調理師専門学校
第3位:宮崎 辰 氏 ラ トゥール
2010 第14回
FFCC設立20周年記念のコンクールで、3度目の挑戦の宮崎氏が優勝を果たした。宮崎氏は2012年「クープ・ジョルジュ・バティスト(CGB) 」サーヴィス世界コンクール東京大会にプロ部門日本代表として出場、見事世界一となった。
優勝:宮崎 辰氏 M.MIYAZAKI Shin
シャトーレストラン ジョエル・ロブション
第2位:富永 誠氏 リュミエール レスプリカ
第3位:三浦 和也氏 辻調理師専門学校
2013 第15回
これまで開催してきた決勝のレストランサービス形式実技審査を、CGB世界大会と同様のアトリエ形式実技審査に採用し、決勝実技8課題を公開審査で開催した。2度目のコンクール挑戦となる三浦和也氏1位となり、学生・プロ部門とも辻調理師専門学校が優勝を飾る結果となった。
参加者数:87名
優勝:三浦 和也氏 M.MIURA Kazuya
エコール辻 大阪 辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ
第2位:有井 剛氏 銀座レカン
第3位:中林 大治氏 リーガロイヤルホテル大阪『レストランシャンボール』
課題:(地域予選)フルーツのカッティング2種、チーズの口頭試問
(準決勝)外国語によるオーダーテイク、筆記試験
(決勝)実技課題8課題(前菜、魚、肉、デザート、ワイン・アルコールの外国語による試飲とコメント、カクテル、コーヒーと食後酒、テーブルセッティング)
2015 第16回
特別後援団体「クープ・ジョルジュ・バティスト協会」より、『ル・ブリストル』フレデリック・カイザー氏、『ラ・ピラミッド』ミカエル・ブヴィエ氏が審査員として来日。決勝は10名のファイナリストによるアトリエ形式の8課題を公開審査にて開催した。第15回入賞者の長谷川氏が予選から安定した実力を発揮し優勝を飾った。
参加者数:83名
優勝:長谷川 純一氏 M.HASEGAWA Junichi
俺の株式会社
第2位:濱 竜二氏 ロオジエ
第3位:福士 慎氏 ロイヤルパークホテル
課題:(地域予選)フルーツのカッティング2種、2名分のテーブルセッティング
(準決勝)帆立とサーモンマリネのタルタル、オーダーテイク、チーズの口頭試問
(決勝)実技課題8課題(前菜、魚、肉、デザートとコーヒー、ワイン・アルコール、カクテル、テーブルセッティング、筆記試験)
2017 第17回
今大会より、主催がAPGFに変わり、運営・審査は変わらず、メートルドセルヴィスの会が担当した。久しぶりに料理・サーヴィスコンクール共に大阪から優勝者が出た。決勝はレストラン形式に戻したため見ごたえのある大会となった。
参加者数:79名
優勝:中林 大治氏 M.NAKABAYASHI Daichi
リーガロイヤルホテル大阪『レストランシャンボール』
第2位:今村 昭彦氏 メゾン タカ芦屋
第3位:濱 竜二氏 ロオジエ
課題:(地域予選)ペパーテスト 3課題(持ち帰り)
(準決勝)フルーツカッテイング2種 外国語によるオーダーテイク、チーズの口頭試問 筆記試験
(決勝)レストラン形式
2019 第18回
主催がAPGFに変わり2年。時代は平成から令和に変わった最初のコンクール。前回に引き続き決勝はレストラン形式で行い、会場は多くの観客で賑わった。深津氏は2013年に同大会に初出場し、4度目の挑戦で悲願の初優勝を勝ち取りました。
参加者数:73名
優勝:深津 茂人氏 M.FUKATSU Shigeto
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド
第2位:岩佐 和氏 学士会館精養軒
第3位:濱 竜二氏 資生堂パーラー
課題:(地域予選)ペパーテスト 3課題(持ち帰り)
(準決勝)生ハムとフルーツカッテイング 外国語によるオーダーテイク、外国語によるシャンパーニュ・ワインテイスティング、チーズの知識
(決勝)レストラン形式
2021 第19回
コロナ禍で開催自体が危ぶまれ、講習会もリモート開催の中、アトリエ形式での決勝大会となりました。『お店全体のバックアップが何より力になりました』と語る優勝の山地氏はフランスの名店の東京店からの出場。
参加者数:45名
優勝:山地 裕也氏 M.YAMAJI Yuya
ANAインターコンチネンタルホテル東京 ピエール・ガニェ―ル
第2位:小川 淳一 レストラン ヴァリエ
第3位:会田 祐子 株式会社セーキ 銀座レカン
デザート賞:小川 淳一 レストラン ヴァリエ
予選課題:ペーパーテスト 3課題(持ち帰り)
準決勝:アトリエ実技審査 10名 2021年9月6日(月) 学士会館
〇サラダ・ヴェール/ソース・ヴィネグレットの作成
〇チーズのテイスティングと口頭試問
〇外国語によるオーダーテイク
〇アルコールのテイスティングと口頭試問
決勝:2021年9月6日アトリエ実技審査 5名 2021年10月25日(月) 学士会館
〇福井のサーモントラウトのスモーク
〇マグロとアボカドのタルタル
〇舌平目のムニエル
〇若鳥のロティ
〇パイナップルのスパイラルとフランベ
〇チーズの知識
〇ワインとアルコール
〇外国語によるオーダーテイク